今年の夏は短かった。私は夏の暑さにすぐやられてしまうので、うだるような暑さが続くよりかは良い。けれどあまりに短かったのでなんだか変な感じ、違和感を感じる。しかし夏が嫌いなくせして今年は花火も見たし、海にも行けたし。言うことない。浴衣が着れなかったのは残念だけど、それは嫌いな夏を乗り越える楽しみとしてまた来年以降にとっておく。
最近不安に思うことの1つは職場の後輩の元気がないこと。去年まで教育係として仕事を教えていたので余計に心配が大きい。とにかく毎日ぼうっとした顔で心ここに在らずといった感じで仕事をしている。どうやら仕事自体が負担というよりかはプライベートなどよりパーソナルな問題で不安定になってしまうという。最近は同僚だけでなく患者さんからも様子がおかしいのではと指摘されて、さあいよいよ困ったな...という感じだ。私の職場は精神科病院。精神の病を持つ患者さんと関わるのはそれだけできっと彼女にとって負担だと思うが、上司が彼女に対し「自分のケアができていないと患者さんのケアなんてできない」と言っているのを聞いて苦笑いしてしまった。たとえ摂食障害が良くなっても、生活のストレスを麻痺させるためにアルコールを多飲したりレッグカットをしたりする私は果たして自分のケアができているのだろうか。自虐的になる。
ついこの間読んだ臨床心理士である信田さよ子さんの新著、『溺れながら生きる』があまりによかった。信田さんの指摘や筆致はいつも切れ味が良く鮮やかで、その言葉にいつも心が震える。広末涼子さんの不倫報道とそれに続く元夫の記者会見において、"あの会見は彼女を病理化している" あれは"囲い込み"と表現をしたのには膝をうった。また、セックス依存症の項も非常に良かった。自傷的自罰行為としてセックスをする女性達がいること、近年より多くメディアに取り上げられ話題にあがる性加害問題、セックスワークに従事する女性達を説明するのに充分な内容だった。そして母と娘についての項は信田さんのお家芸だ。もう一度丁寧に読み返しながら、他者(患者)の傷はもちろん、自分の傷を説明する手がかりにしたい。
希死念慮は変わらずにある。もう何年も付き合い続けているのに一向に仲良くなることができない。アルコールの多飲や自傷行為、過量服薬とまではいかないものの多めに眠剤や抗不安薬を飲んでしまうことについて自分を責めることが多いけれど、今にも飛び降りたいと思う自殺念慮を麻痺していると思ってハームリダクションの精神で自分を肯定したい。自分や他人から責められても、何よりも命を守ることを優先しなくては。
