2023/11/17

 

 

 起床。微かに雨の音が聴こえる。音楽をかけて少し微睡んだら、ようやく起き上がる。歯磨きをしながら、珈琲を淹れるためにお湯を沸かす。今日はとても冷えそうだ。

 どんなに落ち込むことがあっても、自分を傷つけても、年齢と共に事態を冷静に受け入れることができるようになってきた。そう思っていた。が、友人の顔を見た途端に溢れてきた涙を思い出すと、それらはただの回避だっただけなのかもしれないと思った。悲しいものは悲しい。何度経験しても、傷つく時は傷つく。

 毎日同じように朝は来るし、時間は流れていく。出掛ける支度をして自宅を出る。私には目の前の仕事を含め、やらなくてはいけないことが山積みなんだ。どんなに悲しい出来事に出くわしても立ち止まる訳にはいかなくて、ルーティン的な毎日は続いていく。今、どうしようもなくその毎日に救われている。朝は来る。今日も仕事に行かなくては。